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理想的な仕上切込み深さ
エンドミルによる切削を経験された方は、仕上切込み深さ(Rd:半径方向の切込み深さ)を0.2〜0.3mm程度でアップカット仕上げすると、そのままテーブルを早送りで戻しますとせっかくの仕上面にガタガタとエンドミルの戻り傷が残る事を知っていますか。
それは図1(a)の状態が生じアンダーカット(切り残し)を生じているからです。これはまだ仕上がっているとはいえす、このままスパークアウト(ゼロカット)を続けても
音はするけれども、切りくずが出ない状態が生じ、工具は磨耗してしまいます。
一方エンドミル直径の1/2程度を切込んでアップカットすると図1(b)のようにエンドミルは仕上面に向けて変形し、オーバーカットの状態が生じそのまま早送りで戻すと、エンドミルと仕上面の間にすき間が生じています。
またダウンカットでは必ず図1(a)のようなアンダーカットの状態になります。
それは、図2(a)の示すように仕上面からエンドミルを押しもどす力(-W'3)とエンドミルを仕上面に向かって押し込もうとする力(+W"3)が生じているからです。このような現象は2枚刃エンドミルでもねじれ角を入れて考えると同じように生じています。
仕上面に直角方向に作用する逆向きの2つの成分の大小はエンドミルの軸直角方向切込み深さ(Rd)によって決まってきます。
実験結果によりますとRdをエンドミルの直径の1/8(D/8)より小さくすると、アンダーカットを生じ、それより大きくするとオーバーカットすることが報告されています。
 オーバーカットもアンダーカットもしないような仕上切込み深さはどうやらエンドミル直径の1/8程度のところにあるようです。
その際にも図
1に示した「基準位置とのずれ」「あらさ」「うねり」「傾き」などのエンドミル加工特有の加工精度に関するいくつかの特性値を含んでいます。
 皆様の加工現場における参考にして下さい。


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